ずっと前からこんな日がくるのは
わかっていたことだけど。
いざ来ると・・
13年前に倒れて、田舎での一人暮らしは無理なので
誰も知らない東京へ連れて来てから、
今まで、私たち家族だけの中で、
それでも幸せなのかなと思いながら・・・

ここ8.9年は発語もなく、食事は胃ろう、感情もなく、
視線が動くだけの寝たきりで、
これでもしあわせ?生きてるって言えるの?
なんて思ってたけど、

直前には、確かに私を見た、と思う。
いつもなら着替えを置いてさっさと帰るのに、
頑張ってと声をかけた。瞼を開いて、見える?って。
きっとそれで満足しちゃったかな。

字を書くのが好きだったから、
ノートに日々のあれこれを綴り、
最後に(倒れる少し前)
迷惑をかけないように、穏やかに
って書いてあった。
そのノートは昔から読んでたけど、
今見ると、たまらない。

迷惑なんかじゃないし、
介護を理由にして逃げてた事いっぱいあるし、
今になって、最後までちゃんと生きなくちゃって思うって・・

教えられた気がする。
生きたよね、ちゃんと精一杯生きたよ。
亡くなったら、どんどん仏様の顔になっていく。
ぜ〜んぶ許してくれる気がする。

元気な頃のきれいなきれいなきれいな顔の仏様になって
逝ってしまいました。